イソトレチノイン(レチノイン酸)の薬事承認に向けて、全国7医療機関での医師主導治験が始まりました。
神経芽腫の治療薬として、臨床試験に基づく世界初の承認を目指しています。
*イソトレチノインは、高リスク神経芽腫に対して承認されている国はありませんが、米国で集学的治療の維持療法としての投与が、生存率向上に寄与することが第III相試験により証明されており、標準治療と位置付けられています。
米国、欧州をはじめ各国では、重度治療抵抗性 の結節性ざ瘡(ニキビの治療)の適応症で上市されているので、神経芽腫に適応外使用しているというのが現状です。
この度の治験は3月から開始になりましたが、2023年3月22日付で、正式にプレスリリースがされましたのでお知らせいたします。
医師主導治験を実施します
@東京都立小児総合医療センター様より
■ 治験実施医療機関 ■
東京都立小児総合医療センター、国立成育医療研究センター、北海道大学病院、名古屋大学医学部附属病院、京都府立医科大学附属病院、大阪市立総合医療センター、九州大学病院
▼jRCT
新規発症高リスク神経芽腫の維持療法としてのSPJ-101CAの安全性・有効性および薬物動態試験
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イソトレチノインと免疫療法を併用で投与することで、約プラス20%の生存率向上が期待されます。
この度の治験では併用は出来ないので、治験にご尽力くださっている医療者や、JCCG神経芽腫委員会の先生方、企業様と患者会も一緒に、併用療法の適応拡大も目指したいと思います。
◆神経芽腫のお仲間の皆さまへ◆
レチノイン酸のアンケート実施、また要望書の提出の折には、ご協力いただきありがとうございました。
引き続き活動へのご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
共同代表 浦尻