MIBG治療薬(ライアット)、公知申請の該当性を検討中




「ライアットMIBG-I131」
神経芽腫の医療で、欧米では30年以上も前から用いられ、初発・再発、難治性神経芽腫に対する様々な臨床試験に組み込まれています。
治療のタイミングにより腫瘍量減量、再発抑制、生存期間の延長、痛みの軽減等の効果が報告されていますが、日本では神経芽腫に対する治療薬として未承認薬です。
2021年に褐色細胞腫に対して使用できるようになり、現在、神経芽腫へも医師主導治験で安全性を確認して、保険適応の拡大を目指しています。 


この度、2022年6月8日付、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議※1)にて、公知申請の該当性を検討中との情報が公開されました。
<第6回開発要請分> 000947710.pdf (mhlw.go.jp)

ライアットMIBG-I131に対しては、金沢大学附属病院で、長い年月をかけて承認に向けてご尽力くださっています。感謝の念に堪えません。

当会からも、2022年3月に、厚労省に要望書を提出しました。嬉しい進捗です。

しかし日本では現在、神経芽腫に対するMIBG内照射療法は、金沢大学附属病院1施設だけでしか行われていないため、適切なタイミングで治療が受けられない実情もあります。
この度の進捗による保険適応を期待し、提供施設の拡大も引き続き求めていきたいと思います。
 

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